空き家の火災保険は入るべきか——保険料相場と未加入時のリスク

空き家は通常の住宅より火災保険の審査が厳しいと言われる。加入の必要性と保険料相場、未加入時のリスクを解説する。

空き家は火災保険に入りにくい?

空き家は人が住んでいる住宅と比べて火災・放火・老朽化による損傷のリスクが高いとされ、一般的な火災保険では加入を断られたり、保険料が割高になったりするケースがある。実際、多くの保険会社は「空き家」を通常の「居住用物件」とは異なる区分で扱い、専用の空き家向け火災保険プランを用意している。

空き家に火災保険が必要な理由

  • 放火のリスクが高い:人の目が届かない空き家は放火の標的になりやすく、空き家火災の相当数が放火・不審火によるものとされている
  • 台風・大雪などの自然災害:管理が行き届かない空き家は、屋根や外壁の劣化により自然災害での損傷リスクが高まる
  • 近隣への損害賠償リスク:空き家からの延焼や倒壊で近隣に被害を与えた場合、所有者が損害賠償責任を問われる可能性がある

空き家向け火災保険の保険料相場

空き家向け火災保険の保険料は、通常の居住用物件向け保険より1.2〜1.5倍程度高くなるのが一般的だ。木造か鉄骨造か、築年数、所在地の災害リスクによって変動するが、延床面積100㎡前後の木造空き家であれば年間2〜5万円程度が目安となる。地震保険は火災保険とセットでのみ契約でき、単独では加入できない点にも注意したい。

未加入のまま放置するとどうなるか

  • 火災・倒壊時の修繕費を全額自己負担:保険なしでは、被害額がそのまま所有者の負担になる
  • 近隣への賠償も自己資金でまかなう必要がある:延焼被害では数百万円規模の賠償に発展するケースもある
  • 「特定空き家」指定後は保険加入自体が難しくなることも:老朽化が進んでからでは審査が通りにくくなるため、早めの加入判断が望ましい

火災保険以外に検討すべき備え

保険加入だけでなく、空き家管理サービスを併用して定期的な巡回・通気・通水を行うことで、保険会社の審査が通りやすくなるだけでなく、火災・倒壊リスク自体を下げることができる。将来的に売却や解体を予定している場合でも、それまでの期間は保険でリスクをカバーしておく方が安心だ。

まとめ

空き家は通常の住宅よりリスクが高いため、火災保険への加入は必須と考えたい。保険料はやや割高になるが、放火・自然災害・近隣への賠償という3つのリスクを考えれば、未加入で放置するリスクの方がはるかに大きい。

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